こんにちわ、えつこです。
最近長い冬で少し気持ちが沈みがちなえつこです。
その要因は多分専業主婦になってしまった事、
シンガポールにいた頃は自分のやりたい職にありつけた私です
が、オタワに引っ越してからは履歴書を出しても返事が来ないの
はざらで返事があっても最低賃金のお仕事ばかり。
なんとかこの状況を近々打開したいですが、
今日はそんな愚痴をご近所さんと話しているうちに話がそれ
て話題になったことについてお話ししたいと思います。
ところで、皆さん、
UBI ( Universal Basic Income)
についてご存知でしょうか?
こちらのシステム日本にはあまり馴染みのないシステムですが
要するに、老人や障害者だけでなく全ての国民に無条件で
毎月一定額を支給するという最低所得を保証するシステムです。
これにより、雇用につけなかった人、主婦や貧困層を救おうと
いうのがこちらのシステムの特徴です。
既にオランダやフィンランド、インド、フランスなどでは試験的
な試みが行われたそうです。
そして今回このUBI最低所得保証制度をカナダのオンタリオ州が
試験的に行うことの予算を2016年度予算に組み込んだそう
で、この試験的試みを2017年春には着手するそうです。
今までの社会保障が結局のところ、カナダの貧困などの解決に
至っていないことからこの試験的試みが始まることとなったそう
です。
こちらの最低所得保証制度の実験は実はその昔1974年から
1979年の間マニトバ州のドーファンという街で試験的に行わ
れたことがあるのですが、この5年間で、圧倒的に病院を訪れる
人の数が減り、最低賃金を得ることで、そのお金を自分に投資し
て資格を得て時給の良い仕事についたり、女性も産休を長くとれ
ることで、QQL(クオリティーオブライフ)の向上も測れ、最終的
に政府のコスト縮減にも繋がったようです。
よく皆が政府からお金をもらえるようになったら仕事をするモテ
ィベーションが下がるということを懸念する人がいるとは思いま
すが、現にこの試験的な試みが行われたウガンダでは17%労働
時間が増え、全体の給料も38%上がったそうです。
日本では長時間労働が美徳とされていますが、生産性を考えると
果たして長時間労働が高い生産性を生み出しているとは思えませ
ん。また、お金がないストレスというのは、人のDNAをもおかし
くして老化を早めるというデータがあるそうです。それにより病
気になる人も増え、ひいては政府の負担が増えるという悪循環を
起こします。こういったことを防ぐといった意味でもこの制度は
非常に有効だと私は思います。
しかし実際のところこの制度がまだ机上の空論といいますか、
カナダの政府も赤字の状態でこの最低所得保証制度が導入される
かは正直疑問が残るところです。国民の間ではこの制度が導入さ
れることによりまた国民の税金の負担が増えることを懸念する人
も出てきています。
まだまだ実際の制度として導入されるのは先の話になりそうです
が、私のように主婦でお金を稼げない人、何かの事情で働くこと
ができない人にとっては朗報になることは間違いないと思いま
す。私もお金欲しいよー(笑)
参考文献です。
海外生活かれこれ14年これまでフィリピン、中国、シンガポールに在住していました。2016年8月よりカナダオンタリオ州オタワに在住。2018年に日本帰国。現在は主にモワットウィルソン症候群に関してや障害児情報、発達障害、レストランや美容情報を発信中
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