思春期の障害児の異性に対する感覚について

こんにちわ、悦子です。実は私は普段は重度知的障害のあるありちゃんと一つ屋根の下に一緒に住んでるのですが、今日は

思春期を迎えた障害児の異性に対する感覚

みたいなのを書こうと思います。多分あまり普段障害児に接したことがない人から見れば、知的に障害のある子どもたちは、知的に遅れがあるから、例えば精神年齢が2、3歳だとしたら、思春期特有の異性に対する感情みたいなのはないのではないかと思うかもしれませんが、知的障害者も人間の子どもと言えば人間の子どもなので、思春期になると普通の14歳、15歳の子供たちのように異性に目覚めます。うちのありちゃんも同様で

異性に対して興味津々

だったりします。先日も電車で移動する時に隣りにイケメンが座ってたのですが、やたら、近寄ったり覗き込んだりしていて、ヘヘヘッみたいな変なうすら笑いを浮かべてました。相手はありちゃんが突然隣から覗き込んでくるので、めちゃびっくりして少し嫌そうにしてました(苦笑)

そして嬉しくて照れ笑い

「ねえ隣のイケメン見て」と言わんばかり

イケメンの前ではこんなありちゃんですが、いつもは大好きな電車に乗っても、電車が混んでて座れないと、周りに唾を吐いたり、周りに足蹴りしたり、周りに立ってる人を叩いたりします。が、ひとたび周りをイケメンに囲まれると途端にその悪態は鳴りをひそめ、借りてきた猫のように上目使いでイケメンを眺めてうすら笑いを浮かべて大人しくしてます。親としてはそんなのがなんだか純粋で可愛いなあとか思う一方、この子は一生そーいう恋愛とかして結婚とは無縁の人生なんだと思うとなんだか不憫でなりません。いや、その前にありちゃんって今までの人生で一人もお友達とかいなかったんじゃ?とか気づいてしまった。そーいえば、いつもありちゃんと出かけて人に会うと言えば決まって私の友達か次女のお友達。いつもありちゃんから髪引っ張られたり叩かれたりという虐待を受けてる私ですが、そう考えると叩いたり引っ張られたりしても私が彼女の唯一の理解者になってあげないといけないんだなあとかも思ったりして。

でも、私だって本当の友人なんて片手に数人しかいない。大人だって友達作ったりするの大変だし、恋愛も大変、それをしなくていいとなると気楽だけど、やっぱりありちゃんみたいに発語がないと、相手に自分の感情を伝えられないし、それはそれで大変なんだろうなーだから私に虐待を振るうんだろうなとかまあ、こう考えるといつも堂々巡りになってしまうけど、考えれば考えるほど訳わからなくなる。

と主題から少しズレてしまったけど、伝えたかったことは、思春期の知的障害者の気持ちも私たちと同じなんだよーということ。ただ伝え方がストレート過ぎて周りはびっくりしてしまうかもだけど、周りでこんな行動を取ってる知的障害者を見かけたら、ただただ温かい目で見ていただけたらということ。みんなでお互いの弱いところを助け合っていける社会が実現するといいなあなんて思ったりしてます。

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